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しあわせをはこぶ馬 ダーラへスト

スウェーデンの象徴 ダーラナホース スウェーデンの伝統的な工芸品であるダーラヘスト(Dalahäst)は、世界中で...
スウェーデンのダーラナホース

スウェーデンの象徴 ダーラナホース

スウェーデンの伝統的な工芸品であるダーラヘスト(Dalahäst)は、世界中で「幸せを呼ぶ馬」として人気があり、スウェーデンのシンボルのひとつでもあります。

「ダーラへスト」はスウェーデン語で「ダーラナの馬」という意味。日本ではダーラナホースと紹介されています。

ストックホルムの北西に位置するダーラナ地方(Dalarna)で約300年前から手彫り、手塗りで作られている伝統工芸品です。

もともとは自分の子どものためのおもちゃとして作っていたものでした。

スウェーデンの長い冬の夜、お父さんやおじいさんが部屋の暖炉の側に座り、1本のナイフで余った木材を削り出し、木彫りの馬を製作していたとのこと。

当時スウェーデンでは馬は生活に密着した存在だったので、自然と馬のおもちゃが生まれたようです。

スウェーデンのダーラナホース
Stikå Erik Hansson, Risa, Mora dated 1880

古くから美しい、ダーラへスト

最初は無垢の木彫りの馬が主流でしたが、そのうち明るい朱色で塗られるようになります。

というのも、ダーラナの町ファールン(Falun)が良質な銅が採れる銅山で有名で、銅を産出する際に朱色の塗料ができるからだそうです。

木彫りの馬に独特な模様が描かれ始めたのは19世紀あたり。

芸術的な工芸品として広く世に知られるようになり、ダーラナの村は本格的にダーラへストを製作するようになります。

当時ダーラナのリサ(Risa)という村には、スティコ・エーリク・ハンソン(Stikå Erik Hansson)というダーラへストのアーティストがいました。

1本の筆で2色を塗る技法を伝えたことでよく知られています。

彼のダーラへストは流れるようなラインがとても素敵で、100年以上前のものとは思えない斬新なデザイン。現在ハンソンの作品はアンティーク作品として高値がついています。

スウェーデンのダーラナホース
Dalahäst from Nusnäs, Nils Olsson Hemslöjd & Rättvik

個性豊かな、馬のデザインを知る

ダーラナの村のなかでも地域によって、ダーラへストのデザインにちがいがあるようです。

現在ダーラへストのメインの生産地であるヌースナス(Nusnäs)で作られているダーラへストは、ずんぐりとした農耕馬のようなフォルムが特徴。

一方、レットヴィック(Rättvik)のダーラへストはまっすぐでスリムな印象の馬で、灰色に彩色されているのが定番です。

スウェーデンのダーラナホース
Nils Olsson Hemslöjd

Nusnäs には、1928年の創業以来、家族代々現在まで続いている有名なダーラへストの工房ニルス・オルソン・ハンドメイド(Nils Olsson Hemslöjd)があります。

ニルス&ジャニス兄弟によって設立され、その時彼らはそれぞれ13歳、15歳だったそうです!

Nils Olsson Hemslöjd のウェブサイトのトップページでは、木をナイフ一本で見事に馬を作り出している様子の映像が流れ、見ていると心が和みます。

現在は木材を切り出す際のノコギリは電動になりましたが、そのほかは90年以上もの間、同じ技法でダーラへストを代々製作しているというから驚きです。

スウェーデンのダーラナホース
Dalahäst

製作に使用する木材は建築材の余りを使い、さらにダーラへストを作った後の削りかすは近所の家でウッドチップとして再利用しているので、とてもエコです。

工房のスタッフは、ダーラへストの製作についてこう語ります。

「私たちは、昔から続いている方法で現在もダーラへストを製作していることをとても誇りに思います。自分たちの文化的な遺産を、自分たちの手で、大切に守っているような気がするからね」

 

ダーラへスト工房を紹介する動画を見る
Nils Olsson Dalahästar i Nusnäs

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